素で土地を売買は、落ち度です。

Updated : 2012年7月29日

姜尚中さんの「続・悩む力」が最近売れているようです。
震災後、原発事故によって科学技術信仰が揺らぎ、首都圏直下型地震などの災害に怯える時代になりました。
また、高齢化の進展は年金制度の維持を懐疑的にしています。
皆、昨今未来に不安を覚えています。何を信じたら良いのか、何のために生きていったらいいのか。
そんな社会の空気が、この本の売れ行きの背景にあるように思います。

さて、この本の中で、姜さんが、土地の所有権というものに疑問を幼少期から持っていたことが書かれています。
土地という自然の一部を、人間個人が完全支配することの違和感を直感的に感じられたのでしょう。

実はこの疑問は、私の中にも、かつてからありました。
土地の所有権をただ転売し、利益を得る。キャピタルゲインという名で、何となく納得感を覚えても、何か違和感を感じています。
また、生まれながら地主であるだけで、賃料などの果実を天与のものとして享受できる事実、これにも腑に落ちないものを持っています。

しかし、不動産投資顧問業という仕事に携わるものとして、この違和感、腑に落ちないことを、どう咀嚼していったら良いか、
考えを巡らせる時間があります。
 
「土地は借り物でしかない。」そう考えるべきではないかと、思うのです。
所有権は絶対排他的な支配権ではない。とするなら不動産投資は所有する、支配すること、そのことのみで利を得ることは如何なものか。
借り物の土地を生かし、土地が人の営みに寄与させる。そのことの報酬として利を得る。
それが、本来あるべき不動産投資の意味ではないか。

そんな思いを座標軸にして、仕事を進めたいと、ひとりごちている私であります。

ここで回文
「素で土地を売買は、落ち度です」
ステトチオハイハイハオチトテス

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