痛か!江副散る。知恵ぞ得がたい。

Updated : 2013年2月10日

 一昨日リクルート創業者江副浩正氏が76歳の生涯を閉じました。
1984年頃、私は「リクルートの奇跡」という本で、江副氏を知りました。
そこには、江副氏が広告欄から新聞を読んでいて、リクルートブックなどの情報雑誌ビジネスを思いつくなどのアイデアマンぶりや
、考え事を常にしていて、冬はコートを何着も失くしてしまい、しまいにコートを着ることをしなくなったというエピソードなどが描かれていて、すっかり面白くて、食いつくように読み進んだのを覚えています。そして、全く後ろ盾や資本が無い中、まずは森ビル屋上のペントハウスに机を借りて、自らの信じることに邁進し、成功を勝ち得た強い意志には憧れも感じたのでした。
 ほどなく私は、ご縁あり、リクルートコスモスに転職することになりました。

 江副氏は新しいビジネスモデルを生み出し、それを世に送り出し、世に受け入れせていく、優れた事業家であることには異論がないでしょう。
しかし、彼が残した最も偉大なもの、それは、働くものが持つべき心構え、すなわち「リクルートスピリッツ」だと思います。
 彼の言葉、そしてリクルートの社是「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」は今でも私の座右の銘であり、多くの人々を鼓舞できる言葉です。
 それまでの伝統的日本の会社の経営手法、組織の枠を越えリクルートは成長をを続けました。
 リクルートには先の「自ら機会〜」の精神をよく理解し、集う若者が採用され、彼らは思い切り働きました。

 江副氏は、残念にも大きな贈賄事件の首謀者として裁かれるということに見舞われました。
しかし、それによって「リクルートスピリッツ」創造者としての値打ちが褪せるものではないと、私は思っています。
 新しい成長戦略が求められる今の日本には正に「リクルートスピリッツ」が必要なのではないでしょうか。

 「リクルートスピリッツ」の衣鉢を継ぐものが沢山現れるんことを祈っての回文
 「痛たか!江副散る。知恵ぞ得がたい。」
 イタカエソエチルチエソエカタイ
 
 

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