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哲学 友説く かつて

何年ぶりかの6月の台風上陸。西日本各地で洪水被害などをもたらしました。
しかし、昨年の東日本大震災からこのところ、天災にたくさん見舞われている日本です。
東日本大震災を評し、石原東京都知事が「堕落した国民に対しての天罰である。」といった主旨の発言をして物議を醸しました。

さて、先日アメリカの作家、レイ・ブラッドベリが逝去されました。そこで私は、彼の代表作の一つである「華氏451度」を読んでみました。小説の国の政府は焚書により国民に考えさせることを止めさせ、刺激的な娯楽(壁テレビなど。)に浸らせることで、刹那に生きさせます。この愚民化政策で政府は、統治をし易くしてきたのですが、結局は他国に攻められ破滅していきます。
 読後この近未来SF小説の描いた国と、今の日本がダブってきました。現代は焚書は無いけれど、逆にインターネットに情報が溢れ、人は本をどんどん読まなくなっています。ある意味現代流焚書が進んでいるのではないでしょうか。
 分かり易いことや、舌触りが良いこと。お笑いブームに象徴されるように、瞬時に面白いこと。グルメやAKBなど本能に即訴えるもの。表面的であることや実際的合理的であること。そういったものが膾炙され、深く考えることが、疎まれる、今そんな日本ではないだろうか。
 天災は天罰なんかじゃないとは思います。しかし、そんな風に考えてしまいそうになってしまう現実があります。

深く考えると言えば、哲学です。哲学は深く考える、身を削って考える学問かと思います。そんな、考えることそのもの、極端に言って考えることだけと言って良く、その先に実際に目に見える現代的成果が無いに等しい学問、哲学は、今あまり人気が無いようです。
でも本に親しみ、単に深く考えることが、漠然と最も必要のように思える今日この頃です。

ここで回文
「哲学 友説く かつて」
テツカクトモトクカツテ

    2017/06/15   時事回文   

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