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2018年11月19日「スルガショックがワンルーム競落水準を押し下げる?」

東京地裁開札トピックス(18.11.19号)

スルガショックがワンルーム競落水準を押し下げる?

 スルガ銀行が巨大損失を計上し、旧経営陣への責任追及が始まるとの報道があった。さらに不動産投資ローンに力を入れていた西武信用金庫にも金融庁のメスが入るとのこと。こういった一連の問題から金融機関の個人への不動産投資融資が急速に萎んでいる。個人の不動産投資の代表銘柄と言えばワンルームマンションである。不動産投資ローンの収縮はワンルーム相場に影響を及ぼしているようだ。11月8日開札でもワンルームマンションが数個競落された。その中で西武新宿線「鷺ノ宮」駅徒歩11分に立地する専有面積約9坪の1Kマンションの競落結果に目を引かれた。このマンション築15年で、現在は所有者が占有しているが、賃貸であれば月額8万円弱の賃料が見込めるだろう。この物件の売却基準価額は978万円であったが、これに対し入札は6本で最高価1177万円弱にて競落された。売却基準価額に対する上乗せ率は約20%と、従前より小さくなった印象がある。この物件が1階部分であることや、所有者居住で賃貸運用することに内装コストなどが掛かることも競落価格低下の要因かもしれない。しかし競落したのは不動産会社であったが、再販価格が不動産投資ローン引き締めで伸びないことが競落価格低下を招いているように思われる。

 

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