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2019年12月16日「ワンルーム個人競落年7%目線」

東京地裁開札トピックス(19.12.16号)

ワンルーム個人競落年7%目線

 今年の開札も12月5日を終えあと1回となりいよいよ年末を迎えることになる。

今年はスルガ銀行の不適正融資の影響を受け収益不動産の流通が一部停滞したが、個人の不動産投資熱は相変わらず堅調な側面もある。12月5日開札では京王線「千歳烏山」駅徒歩約3分に立地するワンルームマンションが競売対象になった。この物件築33年で専有面積約4.7坪であった。この物件には抵当権設定前の賃貸借契約があり、買受人は最先の賃借権として承継することになる。この賃借権は不動産会社が賃借権者であり、転貸が可能であり、賃料は月額54000円である。この物件は水回りがバス・トイレ・洗面台が一緒のいわゆる三点ユニットであるが、立地から考えると相場賃料は1割以上高いだろう。不動産会社とのサブリース利益を考えると仕方ないところとも思う。この条件で売却基準価額は562万円であったが、これに対し入札は6本あり、最高価701万円強にて個人が落札した。固定資産税等は年間約2.4万円で、管理費・修繕積立金が年約13.2万円を考えると実質年収は49万円強となる。なおこの物件に滞納管理費等はほとんど無いようなので、競落価格に対して約7%となる。なおこの日都営大江戸線「中野坂上」駅徒歩約5分の築35年のワンルームマンションも対象になった。こちらの落札は個人ではなかったが、やはり実質年収に対して7%還元価格で競落されている。一つの競落目安かと思う。

     開札トピックス   

2019年12月16日「ワンルーム個人競落年7%目線」 競売・公売不動産/底地投資コンサルティング

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