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2021年7月19日「離婚後も同居マンションが一番人気」

東京地裁開札トピックス(21.7.19日号)

離婚後も同居マンション一番人気

マンション相場が上昇する中相変わらずマンションへの入札は活発である。7月7日開札ではJR常磐線「三河島」駅徒歩約7分に立地する大規模団地マンションの1室が一番人気であった。このマンションは築22年で専有面積は21.6坪の3LDK の間取りである。このマンションの売却基準価額は2576万円であったが、これに対し入札47本あり、最高価4030万円強で再販業者が落札していった。このマンションはここ1年で同じ団地内の成約事例があり、成約専有坪単価は180~185万円である。これに倣えば再販価格は3800~4000万円となる。競落価格では採算が取れない感じはするが、対象住戸の条件が良い(階高が13階と他の成約住戸より高いなど)ことから1~2割の高値を追及できると判断したのだろう。またこのマンションは所有名義人と離婚した当該名義人の元妻が家族と同居している。こういう場合元妻は生計が別と判断され、使用借権者となる。従って明渡交渉が任意で進まない場合に引渡命令を申し立てるとき、名義人に対してとは別に妻相手に申し立てることが必要になる。やや煩瑣な感じもするが、この程度では今のマンション市場では入札本数が少なくはならないようだ。

 

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