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2021年11月22日「西馬込の更地が一番人気」

東京地裁開札トピックス(21.11.22日号)

西馬込の更地が一番人気

 競売市場において更地物件は少なく、1回の開札で対象ゼロという日がむしろ多いくらいである。更地は占有排除の必要は基本無いが、多くの場合境界標が無いなどから再測量を要することが多く、またセットバック面積もはっきりしないケースがある。11月4日では都営浅草線「西馬込」駅徒歩約5分に立地する更地が競売対象になった。登記簿上の地積は約43坪であるが、その中には私道(42条1項5号)の面積が一部含まれる。対象土地は北側で幅員6mの公道に面しているものの、西側は先の位置指定道路となっている。現況調査報告書と評価書を見ても道路状となっている面積は判然としない。対象土地の西側辺長が約13mであることから約26㎡(約8坪)程度は道路状かと推測される。となれば有効宅地は35坪ほどであろう。対象土地の前面路線価が1坪約130万円であることから取引相場は1坪200万円程度ではなかろうか。となると7000万円が流通価格となろう。

 そんな対象土地の売却基準価額は3778万円であったが、これに対し入札は23本入り最高価7862万円にて不動産会社が落札していった。どうもこの落札結果を見ると相場がもっと上なのであろう。もしくは土地を分割して建売にすることでより売り上げを期待できるのかもしれない。しかし、それにしても高水準の競落に感じた

     開札トピックス   

2021年11月22日「西馬込の更地が一番人気」 競売・公売不動産/底地投資コンサルティング

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