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2019年2月11日「変形地ながら駅前の土地に大量入札!」

東京地裁開札トピックス(19.2.11号)

変形地ながら駅前の土地に大量入札

 駅前商業地というのは都心部において垂涎の土地と言って良いと思う。1月24日開札では正に駅前広場に面した土地が対象になった。それはJR山手線「鶯谷」駅南口駅前広場に面した土地である。広さは約61坪あるが、変形字型である。しかし、建物建設は問題無くできる。この物件の売却基準価額は1億262万円であった。山手線の駅の駅前立地で一坪170万円未満とは非常に安い感がある。しかしこの土地の用途地域は第1種中高層地域であり、且つ台東区の風致地区、第1種文教地区に指定されている。これによってまずは用途についてはホテル及び小規模なものを除いた商業施設が建設できない。さらには建ぺい率は、指定では60%であるが、風致地区なので建築事前許可申請の中で更なる制限が行政から課されることになるだろう。ということで駅前でありながらそれに相応しい用途の建物が建設できないというデメリットがあることで土地の評価が低いのである。ちなみにこの土地は2年半前には任意売却で市場に売却物件として約3億円の売値で情報が流れていたが、買い手は現れず競売に移行したものである。結果として入札は23本集まり、最高価2億1600万円にて開発業者と思われる法人が落札していった。果たしてこの土地をどのように今後利用していくのか興味が持たれる。

     開札トピックス   

2019年2月11日「変形地ながら駅前の土地に大量入札!」 競売・公売不動産/底地投資コンサルティング

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