都市医療、歓心買うより維持と。
国立大学病院の経営危機が深刻な問題になっています。独立行政法人である国立病院44病院のうち29病院が赤字でその赤字額は2024年285億円とのことです。一昨年(2023年)初めて約60億円の赤字転落したところ1年で大幅に赤字幅が増加し、急激な経営悪化が明らかになっています。このまま推移すれば国立病院は統廃合などが必要とされ、現状のままでの存続は不可能ということです。財政難の中、国からの補助金を増加するしかないのでしょうか。大病院はいつも混んでいて、なかなか受診が出来ない、ある意味大繁盛であるのに何故なのか不思議な気もします。しかし、物価、人件費の高騰や加えて医療特有のコストも高度医療の進展で増加していると言います。稼ぎにコストが全く追いついていない状況ですから、新しい医療機器やその他設備の更新による患者へのサービスは低下せざるを得ないでしょう。それで病院の評判が落ちようとも、医療体制維持のためには閉院してしまうよりは良いか。。また昨今の建築工事費の暴騰も病院にさらなる追い打ちをかけていると思います。雨漏りが常態化するようになってしまいそうです。何とかしなけりゃいけない国立病院です。
ところで大病院が閉院すると周辺経済には大打撃です。門前薬局は廃業し空き店舗だらけになり、医療従事者向け住宅の空室率は急上昇するでしょう。患者のみならず周辺家主も行く末を案じています。
「都市医療、歓心買うより維持と。」トシイリヨウカンシンカウヨリイシト