2025年11月10日「人気エリアの小規模マンションに19本」
東京地裁開札トピックス(25.11.10日号)
人気エリアの小規模マンションに19本
東京23区内の中古マンションの市場価格は平均価格で1.2億円程度まで上昇し、庶民の手が届く金額を超えている。さらにその中でも人気エリアの物件はとりわけ高価格帯である。10月22日開札ではこの日19本の入札を集め、この日、同数入札で一番人気物件の一つが人気エリアマンションであった。そのマンションは東急田園都市線「三軒茶屋」駅徒歩約11分に建っている。築年はまだ6年半と比較的新しく、専有面積は約13.4坪で間取りは2LDKである。所有者居住であり、再販し易い。この物件の売却基準価額は4646万円であったが、競落価格はその約1.4倍の6662万円で、専有面積坪単価にして500万円弱の競落であった。まさに東急田園都市線の沿線人気が高いのが分かる結果である。
さてこのマンションは全体戸数が17戸と少ない。敷地は約181坪なのだが、戸数が少ないのは、この物件が第一種低層住居専用地域に存しており、建ぺい率60%、容積率150%であるためだ。小規模ながらエレベーターも設置されていることで、将来管理費や修繕積立金が上昇しやすいと思われる。現在は管理費と修繕積立金合計で月額18270円である。
ただ小規模低層マンションを選好するマンション購入希望者も相当数いるとは思われる。
また低層マンションは敷地の共有持分面積が比較的大きいのも特徴で、この物件は敷地の持分面積は30㎡以上になる。そこに魅力を感じる買い手もそこそこいるのではないだろうか。さて競落会社の再販価格は競落価格から推して坪単価600万円、総額8000万円あたりが設定されそうだ。。



