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遺憾、「みんなで難民」かい。

 「みんなで大家さん」のテレビCMでは明るく人々が踊っていました。しかし現実はかなりシビアな状況になっています。年間配当7%をうたい文句に約4万人から2000億円もの投資金を集めたと言われています。そしてその多くの資金の名目が成田ゲートウエイ構想という成田空港に近接したアミューズメントタウン建設とその運用です。夢のように豪華で大規模な完成予想図には驚かされます。しかし、実態は出資者の資金は広大ではあるものの1坪1万円にもならない土地をその数十倍以上で価格での購入に充てられているようです。しかもこのアミューズメントタウンの建設は早々に頓挫します。投資家への年7%の配当は滞り、解約もできず、その返金は限りなく困難の様相です。この事業に大きな資金が集まったのは国土交通省の不動産特定共同事業の許可を得ていることに大きな要因があります。国がお墨付きを与えた事業なら大丈夫と思い、退職金などをつぎ込んだ投資家はきっと国にも裏切られた思いを持っているでしょう。投資は自己責任ではありますが、これほど杜撰な事業を行う者に許可を与えた国土交通省にも責任の一端はありそうです。このところこの法律に基づく不動産の小口化商品は多く登場してきていますが、この事件は今後の普及に足枷になりそうです。来年はこの「みんなで大家さん」関連の報道がかなり多くなるでしょう。
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     時事回文   

遺憾、「みんなで難民」かい。 競売・公売不動産/底地投資コンサルティング

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