2026年10月19日「マンション倉庫フロアの競売」
東京地裁開札トピックス(26.10.19日号)
マンション倉庫フロアの競売
かつてマンション黎明期から昭和50年代にかけ港区を中心に都心での分譲マンション事業を繰り広げ「シャトー」シリーズで有名であった黒川建設という会社があった。平成バブル崩壊とともに消えてしまった会社ではあるが、当時分譲されたマンションは現在も残っている。10月1日開札では港区赤坂8丁目に建つ昭和47年1月築9階建ての「シャトー赤坂台」内の2戸の区分建物が競売になった。1つは1階部分の約22坪の部屋で、26戸のトランクルームがそこに設置されていて、現在おそらくは入居者が1戸月額4000円程度で借りている。そしてもう一つは9階部分の約1.5坪で、かつては入居者用のコインランドリーが設置されていたようだ。(現在は空室)
この競売対象は本来共用部分となるべき空間であるが、マンション分譲が始まった当時では見かけられた。屋内駐車場を区分所有として売主が売り残し、住戸所有者に賃貸していたケースもあった。現在の分譲マンションにおいてはおそらくこのような形態は分譲主の不当利得となることから行われないだろう。
さて、この競売対象は売却基準価額が460万円(滞納管理費等はなし。)であったが、これに対し入札は20本入り、最高価1143万円にて競落されていった。ちなみにこの倉庫部分からは月額約96000円の収入が見込まれる。そこから管理費等や固定資産税等を差し引いた年収は約60万円である。従って競落者は年利回り約5.2%が期待できるだろう。
競売ならではの特殊物件であるが、魅力ある収益物件であったようだ。



