2026年6月8日「新富町の億ション32本入札」
東京地裁開札トピックス(26.6.8日号)
新富町の億ション32本入札
昨今の長期金利の上昇はかなり急ピッチである。いよいよ3%の時代に入る気配を見せている。住宅ローン金利の上昇を受け住宅価格の抑制が予想される。そんな中ではあるが5月20日開札では東京メトロ有楽町線「新富町」駅徒歩2分に立地するマンション「GREEN PARK 新富町」の1室が対象となり、32本の一番人気で競落されていった。
このマンションは築約15年で、対象の部屋は専有面積約17坪の2LDKである。売却基準価額は6400万円であったところ最高価1億1470万円弱にて再販業者に競落された。競落の専有面積坪単価は約686万円である。レインズの成約事例が昨年2戸あるが、その成約坪単価は、いずれも686万円を下回る。今後の金利情勢などを鑑みて競落価格が高いと感じるが、逆に腑に落ちる競落であるとも感ずる面もある。それは対象住戸がこのマンションの最上階(10階建ての10階部分)に位置し、南向きリビングの住戸であることである。さらに滞納管理費等も差押え時で約2か月分と少ないこと、さらに占有者が所有する会社の代表者であり、引渡命令対象なので再販商品化しやすいこともあった。競落会社は短期間で、なおかつ希少性が高い好条件住戸という利点を活かし専有面積坪単価800万円、総額で1億3000万円強での再販を目指すのだろう。
同じマンションであっても住戸条件による希少性の違いは新築マンションの値付けを見ても広がってきている印象を受ける。また再販業者としては金利高の逆風の中でも総額が1億円台であれば実需層がついてこられるという読みもあるように思う。



