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2022年9月12日「バス便郊外マンションが高上乗せ落札」

東京地裁開札トピックス(22.9.12日号)

バス便郊外マンションが高上乗せ落札

 東京地裁本庁の競落率は100%が続いている。また都心マンションへの高水準競落も目立つ。そんな中、新聞では都内の中古マンション取引価格が久々に僅かなが(0.1%)下落した報道がなされた。この現象は中古マンション取引が郊外にシフトし、1戸当たりの取引価格が低下したことが要因と報じられている。都心物件には手が届かない購入希望者が郊外に目を向けているのだろう。

 8月31日開札ではJR総武線「小岩」駅徒歩約19分に立地する実質バス便の物件が対象であった。その物件は鉄筋コンクリート造築17年のマンションで専有面積約21坪の3LDK の部屋である。この部屋現在賃貸中ではあるが抵当権に後れ、明渡可能(6か月明渡猶予あり。)である。この部屋の売却基準価額は1900万円であったが、これに対し入札11本が入り、上乗せ率50%超の最高価2855万円にて再販業者が落札していった。滞納管理費等は約85万円あるので登録免許税等を考慮すれば取得費用は3000万円に近い。競落した再販業者は内装等施し、マージンを含め3600万円以上の再販になるだろう。駅前再開発が進む「小岩」駅ではあるがバス便物件であることを考えると高い再販価格になるとも言える。しかし、こういた物件選ばれる現在のマーケットのようだ。

     開札トピックス   

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